2014年10月17日

本当に安ければそれで良いの?

今日は、日本でものづくりした場合の費用と、中国やインドで作った場合の費用についての話題です。
端的に言って、ソフトウェアの開発は現在、どんどんオフショア(中国やインド)開発に仕事が流れています。
理由はもちろん生産コストが安いからです。
ソフトウェア開発技術者はソフトウェアを自力で開発できるようになるまで、数年の経験が必要ですし、
その若手を鍛えるべきソフトウェア開発の仕事が無くては、日本のソフトウェア産業の将来を担う若者が
ものづくりの経験の無い、ソフトウェア技術者に育っていってしまいます。

ものづくりに直接関わらない仕事をする上でも、ソフトウェア開発の経験が無いと、リスクヘッジもできない、見積りもできない、開発工程でやるべきことも分からない・・・お客様対応だけはできる・・・という、技術は無いが、世渡り上手なソフトウェア技術者の割り合いが増えるのはコンピュータ業界的にも、あまり歓迎すべきことではありません。

最近は、技術が先か、コミュニケーションが先かという、なんだかなぁという議論もあります。
もちろん、会社によって違いはあるとは思いますが、わたしの会社では、まずは技術、次にユミュニケーションという重きをおく順序が明確になっています。
わたしはアラフィフの仲間ですが、今も、ものづくりは現役でやっています。
わたしの年齢で、ものづくりがまだできるのは、20代30代の頃に、相当なプログラム開発量を手がけてきたお陰だと思っています。

憂慮すべきなのは、20代30代でものづくりを経験しないで育ってしまうと、どうしてそうしないといけないのか?が分からずに、システムエンジニアリングの用語で上流工程と言われる、システムの要件定義や基本設計、ユーザインタフェイス設計などの作業をやることになるリスクをはらむわけです。


そうでなくても、ものづくりができないのに、プロジェクトリーダーでございます、というかたが
まかり通っている場合もかなりあることは事実です。自分はつくれないけど、顧客窓口とメンバーの面倒見るのを仕事とするというかたも多々おられます。

昔は、30歳以上になると、ものづくりから離れ、結局、新技術にも着いていけないという
エンジニアも大勢いました。
でもここ数年、右肩上がりの成長では無くなったため、年寄りもあぐらをかけない時代になっています。

ここ数年、エンジニアの平均年齢も上昇し、ベテランエンジニアも最新技術にも追随できるようになってきた背景が不景気だというのは、いいんだか悪いんだか微妙だなあと思います。
同じことを、日本は農業でも経験しているんです。


コメの輸入によって、昔、青々とした水田が広がる農家の水田が、牧草地とかに変わって、
水田は随分減っているのです。
日本の政府は、市場の自由競争に任せる姿勢で、
国を育てる視点、将来この国をどのような国にしたいのかが政策に見えてきません。
コンピュータ産業のことは先に書きましたが、TVなどの電気産業も韓国メーカーにアメリカ市場でのシェアを独占されつつあります。なぜか?サムスンが3D液晶TVを15万で売っているため、日本メーカーのコスト競争力は後手に回っているのです。
こういう、大手企業の主力商品やサービスがばたばたと倒れたら、日本は税金が入らず破綻してしまいます。
大手企業だから、体力があるから大丈夫とか、もうそんな流暢なこと言っている場合ではありません。
国内でものづくりできるエンジニアを育て、一部の部品はアジアで作るとしても、日本の技術の空洞化が、これ以上進んだら、将来日本では逆に、ものづくりを中国やインドに教えてもらわないとできない国になっていきかねません。

国内で、仕事が足りないのに、なんで中国・インドにどんどん仕事だしているんですか!?

こういうときこそ、政府が差分を援助するから、日本で作るように指導すべきではないでしょうか?

自給率の国策の間違いを早く、軌道修正して、農業をやっていれば、取りあえず食べていけるようにする。
そして、安いだけで仕事を海外に出すのではなく、日本の技術者が育ち食べていけるために、

安易に、海外に仕事を垂れ流すのを、本当に日本の将来像のためにこれでいいのかという視点で、政府機関は国外への仕事の委託実態をチェックするべきだと思います。


posted by まな at 02:44| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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